人工種苗・完全養殖のプレイヤーを三つの軸で横並びにする
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本ページは各社・各機関の公式サイトと公的資料から確認できた事実項目だけを並べています。順位付けや優劣の判断は行いません。確認の取れない項目は「公式サイト参照」と表記しています。
人工種苗や完全養殖を手がけるプレイヤーは、大学、水産・食品大手、商社系企業、専業の育種企業、そして都道府県と、立場が大きく異なります。同じ表に並べるときは、次の三つの軸で読むと整理しやすくなります。
一つ目は運営主体です。大学や国の研究機関は技術開発を、企業は養殖と販売を、都道府県は放流用の種苗生産を主な目的としています。二つ目は魚種と段階です。クロマグロ、ブリ、マダイ、ウナギでは、人工種苗や完全養殖の到達度が異なります。三つ目は生産拠点です。種苗生産は水温と水質が成果を大きく左右するため、拠点がどの地域にあるのかが、魚種の選択と深く結び付いています。
表の後には、各プレイヤーのプロフィールを置いています。まず全体を表で見渡し、気になるプレイヤーを本文で確認する、という順序で読むと理解しやすくなります。市場構造の前提は水産種苗産業の全体像にあります。
【比較表】完全養殖・人工種苗の主要プレイヤーと事実項目
| プレイヤー | 運営主体 | 主要魚種 | 人工種苗・完全養殖の段階 | 生産拠点 | 公表実績の有無 | 技術の特徴・備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 近畿大学水産研究所/株式会社アーマリン近大 | 近畿大学(水産研究所)/近畿大学と育てた養殖魚の販売と稚魚の出荷を行う会社(本社は和歌山県白浜町) | クロマグロ、マダイ、シマアジ、ブリ類など | 大学の公表資料・報道で、2002年にクロマグロの完全養殖に成功したとされる。アーマリン近大は養殖魚の販売と稚魚の出荷を事業とする | 水産研究所は白浜実験場(本部、和歌山県白浜町)、大島・浦神・新宮・富山・奄美の各実験場。アーマリン近大は白浜・大島・浦神・奄美の各事業所 | あり(クロマグロの完全養殖。出荷実績は公式サイト参照) | マダイ、シマアジ、クロマグロ、ブリ類で、持続可能な人工種苗から育てた養殖魚を認証するSCSA認証を2018年2月に近畿大学水産養殖種苗センターと共同で取得したと記載 |
| ニッスイ(黒瀬水産) | 株式会社ニッスイの連結子会社、黒瀬水産株式会社(宮崎県串間市) | ブリ(黒瀬ぶり) | 完全養殖。2022年に出荷魚のすべてが人工種苗になったと公表 | 頴娃種苗センター(所在地は公式サイト参照)。大分海洋研究センターと協力 | あり | 同グループの水産事業に西南水産(鹿児島県)、弓ヶ浜水産(鳥取県)などの連結子会社がある(有価証券報告書) |
| Umios(旧マルハニチロ) | Umios株式会社(東京都港区高輪) | クロマグロ、ブリ、カンパチ | 事業案内に、クロマグロは完全養殖の技術を持つと記載 | 養殖ユニットの拠点は公式サイト参照 | あり(ブリ・カンパチで国際的な認証を取得と記載) | 魚粉比率を下げた配合飼料を使用すると記載 |
| 極洋フィードワンマリン株式会社 | 株式会社極洋とフィード・ワン株式会社の合弁会社 | クロマグロ | 完全養殖。孵化から出荷までを宇和海エリアで一貫生産と記載。2017年11月に「本鮪の極 つなぐ」の出荷を開始 | 愛媛県南宇和郡愛南町(本社。2017年8月時点) | あり(2017年8月の発表資料) | 事業内容は水産物の種苗生産、養殖、販売他と記載。フィード・ワンは1986年からクロマグロの種苗生産技術を研究と記載 |
| 株式会社ヨンキュウ | 株式会社ヨンキュウ(愛媛県宇和島市、証券コード9955) | タイ、ハマチ、カンパチ、マグロ、ウナギなど | 養殖稚魚(天然稚魚を含む)の仕入れ・販売。タイは人工ふ化稚魚を生産・販売 | 蒲江種苗センター(大分県佐伯市)で研究開発。マグロ養殖は日振島アクアマリン有限責任事業組合が担当 | あり(有価証券報告書) | 生餌、配合飼料、モイストペレットも養殖業者へ販売。1963年4月に養殖魚用餌料の販売を目的に設立 |
| 株式会社兵殖 | 株式会社兵殖(大分県津久見市) | クロマグロ、ブリ | 林兼産業と共同開発した配合飼料のみで稚魚から成魚まで育てた「豊後まぐろ ヨコヅーナ」を2016年9月に発表。稚魚の出自は公式サイト参照 | 大分県津久見市(豊後水道) | あり(2016年9月のプレスリリース) | ブリとクロマグロの養殖・加工・販売が主な事業と記載。配合飼料は生餌を一切使わない設計 |
| ソウルオブジャパン株式会社 | ソウルオブジャパン株式会社(本社は東京都港区南青山) | アトランティックサーモン | 閉鎖循環式(RAS)の陸上養殖。孵化施設(延床面積約4,400平方メートル)を最初に建設する施設と発表(2023年4月) | 三重県津市森町(ニューファクトリーひさい工業団地内、三重工場) | あり(2023年4月の発表資料) | 敷地約14ヘクタール、全棟の延床面積は約7万平方メートル。養殖施設6棟と食品加工場・管理棟を計画 |
| 株式会社FRDジャパン | 株式会社FRDジャパン(本社は埼玉県さいたま市岩槻区) | サーモントラウト(ブランド名「おかそだち」) | 閉鎖循環式の陸上養殖。富津ファームで2026年2月に最初の発眼卵を孵化機に導入と発表。埼玉プラントは孵化から6か月目までを担当 | 埼玉プラント(さいたま市)、木更津プラント(千葉県木更津市)、富津ファーム(千葉県富津市) | あり(2026年2月5日のプレスリリース) | 富津ファームは年間3,500トンの生産を計画する商業プラント。初出荷は2027年の予定 |
| 豊田通商(ツナドリーム五島・沖縄) | 豊田通商株式会社(名古屋市中村区)のグループ会社 | クロマグロ | 2010年から近畿大学と中間育成で提携。五島では2015年7月から種苗生産を本格稼働 | ツナドリーム五島(長崎県五島市)、ツナドリーム沖縄(沖縄県名護市) | あり(2019年3月、ツナドリーム沖縄が養成したクロマグロが近大マグロに認定) | 近畿大学の指導のもとで飼育 |
| 水産研究・教育機構 | 国立研究開発法人 | ニホンウナギなど | ウナギ人工種苗生産の情報を公開。完全養殖ウナギの試験販売に関するプレスリリースを掲載 | 全国施設配置は公式サイト参照 | あり | 水産大学校(山口県下関市)を設置 |
| リージョナルフィッシュ株式会社 | 民間企業(京都市左京区、京都大学南部総合研究1号館) | マダイ、トラフグ、ギンザケなど(詳細は公式サイト参照) | 品種改良技術の開発と種苗の生産・販売を事業に掲げる | 養殖場・種苗生産拠点の所在地は公式サイト参照 | あり(可食部増量マダイについて2021年9月に厚生労働省・農林水産省への届出完了を発表) | ゲノム編集による品種改良とスマート陸上養殖 |
| 三重県栽培漁業センター・尾鷲栽培漁業センター | 三重県 | マダイ、ヒラメ、トラフグ | 放流用の種苗生産(栽培漁業) | 三重県内の2センター | あり(令和3年度はマダイ生産60万尾・放流54万尾など) | 養殖用ではなく放流用の種苗が中心 |
2026年10月時点、各社公式サイト・公開資料に基づく。最新情報は各社サイトで確認してください。
比較表の読み方:段階の違いと注意点
表の「段階」の列は、各社が公式サイトや公表資料で述べている内容を、そのまま要約したものです。完全養殖を達成したと述べているプレイヤー、人工種苗の比率を公表しているプレイヤー、放流用の種苗を生産するプレイヤーは、目的も尺度も異なるため、並んでいる情報の多寡をそのまま優劣とみなすことはできません。
とくに注意したいのが、公表実績の「あり」の意味です。これは、公式サイトや公的資料で具体的な実績や取り組みが公開されているという意味であり、規模や品質を評価したものではありません。水産庁の令和7年クロマグロ養殖実績(速報値)では、全国のクロマグロ養殖経営体74のうち、人工種苗のみを活け込むように制限された養殖場が38、養殖生け簀が132と集計されています。こうした全国統計は、個社の実績を相対化して読む基準になります。
なお、ソウルオブジャパンとFRDジャパンは、海面ではなく陸上の閉鎖循環式施設でサケ・マス類を育てる企業です。海産魚の人工種苗とは異なり、発眼卵を孵化させて稚魚に育てる工程そのものが施設内に組み込まれているため、孵化施設の位置づけを「段階」の列に記載しています。育成段階の陸上養殖は、関連サイトの陸上養殖インサイトが扱っています。
もう一つの視点は「人工種苗は小さく死亡が多い」という点です。水産庁の資料には、人工種苗は陸上施設で種苗生産され、天然種苗と比べて小型であるため死亡が多いとの注記があります。この課題をどう克服するかが、各プレイヤーの技術的な特徴になります。初期飼料やスマート機器による改善は、種苗テックの比較と初期飼料のページで扱っています。
各プレイヤーのプロフィール:公式情報から確認できる事実
近畿大学水産研究所:クロマグロ完全養殖の研究拠点
近畿大学水産研究所は、和歌山県白浜町の白浜実験場を本部とし、大島、浦神、新宮、富山、奄美の各実験場で構成されると、大学の公式ページに示されています。近畿大学は1948年に白浜町で水産研究の最初の施設となる臨海研究所を開設したと、2017年の発表資料に記されています。クロマグロでは1970年に研究を始め、32年をかけて2002年に完全養殖を達成したと、大学の特別展の案内として報じられています。研究成果は近大マグロや近大マダイとして社会に提供され、販売は後述のアーマリン近大が担っています。2017年12月には白浜町と包括連携協定を結び、養殖業の振興や漁業後継者の育成教育、地元雇用の推進を掲げました。出荷数量などの数値は、大学の発表資料で個別に確認してください。
株式会社アーマリン近大:近大ブランドの養殖魚と稚魚の販売
アーマリン近大は和歌山県西牟婁郡白浜町に本社を置き、近畿大学と育てた養殖魚の販売、稚魚の出荷、直営店とオンラインショップの運営を事業としていると、公式サイトに記載されています。生産施設として白浜、大島、浦神、奄美の各事業所と、戸津井、須賀利の各出張所を挙げ、直営店には大阪店、銀座店、はなれ グランスタ東京店があります。2018年2月には、近畿大学水産養殖種苗センターとともに、持続可能な人工種苗から育てた養殖魚を認証するSCSA認証を、マダイ、シマアジ、クロマグロ、ブリ類で取得したことを、お知らせとして掲載しています。生産魚種の一覧には近大マグロの製品ページがあります。稚魚は日本各地の養殖業者へ出荷されており、研究成果を養殖現場へつなぐ窓口という位置づけです。
ニッスイ(黒瀬水産):完全養殖ブリの人工種苗
ニッスイの公式サイトには、完全養殖ブリ「黒瀬ぶり」の記事があります。完全養殖を、飼育魚から人工的に採卵して成魚まで育て、さらにその成魚から採卵・育成する一連のサイクルと説明し、天然の稚魚であるモジャコや天然の成魚由来の卵は使わないとしています。黒瀬水産では2022年に出荷魚のすべてが人工種苗になり、出荷の100%が人工種苗の完全養殖を実現していると記載しています。人工種苗の生産は黒瀬水産の頴娃種苗センターで、ニッスイ中央研究所の研究拠点である大分海洋研究センターと協力して行うとされています。ニッスイがブリ養殖事業を始めたのは2004年で、黒瀬水産の本社は宮崎県串間市で、黒瀬ぶりは志布志湾で育った魚として紹介されています。技術の確立後は生産が安定し、出荷時の重量は4.5kg級になったとされています。
Umios(旧マルハニチロ):養殖ユニットでクロマグロ・ブリ・カンパチ
Umiosは東京都港区高輪に本社を置く企業で、旧社名はマルハニチロです。社名の変更は2026年3月1日と、公式サイトの会社情報に示されています。公式サイトの事業案内では、養殖ユニットが「育む漁業」を担うと位置づけられ、クロマグロでは完全養殖の技術を持つこと、ブリやカンパチなどの養殖では国際的な各種認証を取得していることが記載されています。魚粉の比率を下げた配合飼料を使い、天然水産資源への負荷を極力抑え、海洋環境にやさしい持続的な養殖を行い、拡大する世界の水産物需要に応える考えも示されています。認証の名称や養殖の事業拠点の所在地は事業案内には記載がなく、同社の増養殖事業の専用ページや公表資料で確認してください。事業案内は、その専用ページへの案内も設けています。
極洋フィードワンマリン:完全養殖クロマグロの合弁会社
極洋フィードワンマリンは、株式会社極洋とフィード・ワン株式会社の合弁会社で、本社は愛媛県南宇和郡愛南町にあります。2017年8月の発表資料では、事業内容を水産物の種苗生産、養殖、販売他と記しています。同資料によると、成魚となった完全養殖クロマグロを「本鮪の極 つなぐ」と名付け、2017年11月から出荷を始めました。フィード・ワンは1986年からクロマグロの種苗生産技術の研究に取り組んできたと説明され、生産海域として四国西南部の宇和海エリアを挙げ、孵化から出荷までをこのエリアで一貫して行うとしています。「本鮪の極」は極洋が2009年から販売している養殖マグロのブランドで、グループ会社のキョクヨーマリンファーム(高知県宿毛市)とキョクヨーマリン愛媛(愛媛県愛南町)が天然種苗を養成したものと区別されています。
ヨンキュウ:養殖用稚魚と飼料を扱う愛媛県の企業
株式会社ヨンキュウは愛媛県宇和島市に本社を置き、証券コード9955で上場している企業です。有価証券報告書によると、1963年4月に四国急速冷凍株式会社として養殖魚用餌料の販売を目的に設立され、1991年6月に現在の社名へ変更しました。事業は水産物卸売事業、マグロ養殖事業、ウナギ養殖事業などで、天然稚魚を国内外から仕入れて養殖業者に販売するほか、タイの人工ふ化稚魚を生産・販売し、大分県佐伯市の蒲江種苗センターで研究開発も行っています。養殖業者向けには生餌、配合飼料、モイストペレットを販売しています。マグロ養殖は出資割合99.7%の日振島アクアマリン有限責任事業組合、ウナギ養殖は100%子会社の株式会社西日本養鰻が担っています。
兵殖:配合飼料だけで育てる豊後水道のクロマグロ
兵殖は大分県津久見市に本社を置き、ブリとクロマグロの養殖、加工、販売を主な事業とする企業です。2016年9月のプレスリリースでは、山口県下関市に本社を置き水畜飼料を製造・販売する林兼産業と共同で、配合飼料「ヨコヅナ・フード」を開発したと発表しました。この飼料は生餌を一切使わず、稚魚から成魚までを人工飼料だけで育てる点を特徴とし、育てたクロマグロは「豊後まぐろ ヨコヅーナ」として販売されています。発表資料には、稚魚の入手先や、天然種苗か人工種苗かの記載はありません。林兼産業は、食料品の製造・販売と水畜飼料の製造・販売を事業とする企業です。種苗の出自は兵殖の公式サイトや公表資料で確認する必要があるため、比較表では種苗の段階を公式サイト参照としています。
ソウルオブジャパン:サーモンの陸上養殖と孵化施設
ソウルオブジャパン株式会社は、東京都港区南青山に本社を置き、アトランティックサーモンの閉鎖型陸上養殖(RAS)・加工事業と輸入販売事業を行う企業です。2023年4月の発表資料によると、三重県津市森町のニューファクトリーひさい工業団地内に三重工場を建設し、敷地は約14ヘクタール、全棟の延床面積は約7万平方メートルです。主要建築物は8棟で、養殖施設は水処理施設を含めて6棟、ほかに食品加工場と管理棟を設ける計画とされています。このうち孵化施設は延床面積が約4,400平方メートルで、最初に建設される施設と位置づけられています。地鎮祭は2023年4月24日に予定されていました。孵化施設から着工する順序は、陸上養殖で種苗の確保が起点になることを示しています。
FRDジャパン:サーモントラウトの陸上養殖と孵化機の導入
株式会社FRDジャパンは、閉鎖循環式陸上養殖によるサーモントラウトの生産を中心とし、「おかそだち」のブランドで販売している企業です。公式サイトによると、本社は埼玉県さいたま市岩槻区にあり、埼玉プラントは孵化から6か月目まで、木更津プラントは6か月目から出荷までを担当する年間30トン規模のパイロットプラントで、2019年4月に初出荷しました。千葉県富津市の富津ファームは、年間3,500トンの生産を計画する商業プラントです。2026年2月5日の発表では、一部の引き渡しを受けて操業を開始し、発眼卵の孵化から稚魚までを育てるFS棟で、最初の発眼卵を孵化機に入れる作業が完了したとしています。稚魚から出荷サイズまで育てるGO棟は工事中で、初出荷は2027年の予定です。
豊田通商:クロマグロの中間育成と種苗生産で近畿大学と連携
名古屋市中村区に本社を置く豊田通商は、2019年3月12日の発表資料で、2010年からクロマグロの中間育成事業で近畿大学と業務提携し、2014年7月に水産養殖事業の推進に関する覚書を交わしたと述べています。完全養殖のクロマグロは近畿大学の指導のもとで、グループ会社のツナドリーム五島とツナドリーム沖縄が飼育しています。ツナドリーム五島は長崎県五島市にあり、2015年7月から種苗生産を本格稼働しています。ツナドリーム沖縄は沖縄県名護市にあり、2014年5月に設立され、2019年3月に同社が養成したクロマグロが近大マグロに認定されました。商社が養殖の川上にあたる種苗生産と中間育成の工程にかかわる例として、本表に掲載しています。
水産研究・教育機構:ウナギ人工種苗と教育機関の運営
水産研究・教育機構は、水産資源研究所、水産技術研究所、開発調査センター、水産大学校で構成される国立研究開発法人です。公式サイトのトップページには、ウナギ人工種苗生産に関する情報の案内と、完全養殖ウナギ蒲焼の試験販売に関する2026年5月20日付のプレスリリースへのリンクがあります。報道では、2026年5月29日に完全養殖ウナギが一般向けに試験販売されると伝えられ、稚魚1尾あたりのコストは2016年度の約4万円から約1,800円まで下がったとされています。研究機関としての技術開発に加え、山口県下関市の水産大学校を通じた人材育成も担っており、水産技術研究所の分野一覧には、養殖・生産・増殖に関する情報の案内もあります。拠点や研究成果の詳細は公式サイトで確認できます。
リージョナルフィッシュ:ゲノム編集と種苗の生産・販売
リージョナルフィッシュ株式会社は、2019年4月10日に設立され、京都市左京区聖護院川原町の京都大学南部総合研究1号館に本社を置きます。公式サイトの会社概要には、資本金1億円、従業員数はグループ企業を含めて210名と示されています。事業として、ゲノム編集などによる品種改良技術、AIやIoTで水温や光を管理するスマート陸上養殖、新品種の種苗の生産・販売、自社での養殖と販売、ECサイトの運営を挙げています。2021年9月には、ゲノム編集技術を利用した可食部増量マダイについて、厚生労働省と農林水産省への届出を完了したと発表しました。ギンザケの高温耐性品種は、セブン-イレブン・ジャパンのおにぎりに提供されたと公式サイトに記載されています。
三重県の栽培漁業センター:放流用種苗の公的な生産拠点
三重県の公表ページでは、三重県栽培漁業センターと尾鷲栽培漁業センターが、三重県栽培漁業基本計画に基づいて種苗を生産し、県内各地に放流していると示されています。生産魚種はマダイ、ヒラメ、トラフグ、カサゴ、クルマエビ、アワビなどで、令和3年度の実績は、マダイが生産60万尾に対して放流54万尾、ヒラメが生産20万尾に対して放流8万尾、トラフグが生産25万尾に対して放流22万尾です。クルマエビは生産310万尾に対して放流220万尾、ガザミは生産200万尾に対して放流169万尾、アワビは53万個の生産に対して53万個の放流でした。同ページは栽培漁業を、生き残る力がつく大きさまで育ててから放流する漁業と説明しています。最新年度の実績は、県の公表資料で確認してください。
一次情報の確認先
本ページの事実項目は、次の公式情報と公的資料に基づいています。数値や名称は変更されることがあるため、最新の内容は原典で確認してください。
- 近畿大学水産研究所:近畿大学の水産研究所ページ
- 近畿大学と白浜町:包括連携協定の締結(2017年12月18日)
- アーマリン近大:会社概要とSCSA認証のお知らせ
- ニッスイ:完全養殖「黒瀬ぶり」の紹介ページ
- Umios:事業案内
- 極洋フィードワンマリン:完全養殖クロマグロ「本鮪の極 つなぐ」の発表資料(2017年8月16日)
- ヨンキュウ:有価証券報告書テキスト
- 兵殖:兵殖と林兼産業のプレスリリース(2016年9月)
- ソウルオブジャパン:三重工場建設の発表資料(2023年4月)
- FRDジャパン:公式サイト
- FRDジャパン:富津ファームの操業開始(2026年2月5日)
- 豊田通商:2019年3月12日の発表資料
- 水産研究・教育機構:公式サイト
- リージョナルフィッシュ:公式サイト
- 三重県:栽培漁業センターの種苗生産・放流実績
- 水産庁(一次情報):令和7年における国内のクロマグロ養殖実績(速報値)
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